労災保険とは

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 労災保険とは、労働者が労務に従事したことによって被った死亡、負傷、疾病といった労働災害について、事業者の過失の有無を問わず、財産的損害(治療費や休業補償、逸失利益)の一定割合補填するための制度です。

 

 法律的には、労働基準法75条以下に規定された業務上の負傷や疾病等に対する使用者の補償義務に対し、その実効性を確保し災害補償の迅速かつ公正な実施を図るための制度として労働者災害補償保険法により制定・運用されています。

 労働者の業務・通勤による傷病、死亡への迅速、公正な補償をし、社会復帰の促進、遺族の援護、適正な労働条件の確保等を目的にし(労災保険法1条)、政府が管掌するものとされ(同法2条)、労働者を使用する全事業を適用事業としています(同法3条)。